チームの「もやもや」に突破口を ~外資系スポーツメーカーでのチームビルディング研修より~
こんにちは。株式会社リソースフルの中田明子です。
業績が急伸する中、現場のチームはそのスピードに追いつけていない——。
そんな悩みをお持ちだったのは、ある外資系スポーツメーカー物流部門の事業部長。
「受け身で言われたことしかできない」「成長意欲はあるが、自らどう動いたらいいかがわからない」。
そんな部門の現状を打破すべく、今回、チームビルディング研修をご依頼いただきました。
なぜ“効き脳診断”を使ったのか?
今回の研修では、チーム全員に「ハーマンモデル(効き脳診断)」を実施しました。
これは、人それぞれが持つ“思考のクセ”を4つのタイプに分類し、
自分やチームメンバーが「どんな強みを持っているか」を可視化できるツールです。
診断後、「自分はどんな場面で力を発揮できるか?」「なぜあの人とすれ違っていたのか?」という
リアルな気づきが生まれ、チーム内のコミュニケーションが一気に活性化しました。
研修で扱った3つのチームの力
今回のプログラムでは、チームビルディングに欠かせない3つの力にも注目しました。
人材力:個々の特性を活かす
組織力:チームの方向性を揃える
関係力:互いに認め合い、協働する
「人がいい」と評価されていたメンバーも、それだけでは信頼を勝ち取れないという現実。
この3つの力を言語化・構造化することで、「仕事の進め方を変える視点」を手に入れていきました。
現場での変化と手応え
受講者からは、
「初めて“自分の強み”を言葉で理解できた」
「相手の言動にイライラしていた理由が腑に落ちた」
「業務上の“役割分担”にも活かせると感じた」
といった声が相次ぎました。
また、ファシリテーションでは、「参加型」「対話型」のスタイルを採用。
グループワークや共有の時間を通じて、現場で起きている小さな“もやもや”を
言葉にし、仲間と一緒に紐解いていくプロセスを重視しました。
研修を通じて見えてきた「組織のこれから」
この研修の主眼は、「一人ひとりの主体性」を育てることにありました。
「現状維持では立ち行かなくなる」という危機感を、部門全体で共有し、
「今の自分にできる最小のチャレンジは何か?」を探す場として機能しました。
また、事業部長のリーダーシップにも深く支えられました。
研修後には、メンバー一人ひとりと対話を重ね、診断結果を業務に落とし込む動きも始まることと思います。
自分を知り、仲間を知る。だからチームは動き出す
「仕事に対する責任感はある。でも、どこから変えていいかわからない」
そんなメンバーが少なくない時代。
一人ひとりの思考特性に合わせたアプローチが、チームの突破口になります。
人材力 × 組織力 × 関係力。その3つの視点で、貴社のチームにも新たな風を吹き込みませんか?