チームの「もやもや」に突破口を ~外資系スポーツメーカーでのチームビルディング研修より~
こんにちは。株式会社リソースフルの中田明子です。
業績が急伸する中、現場のチームはそのスピードに追いつけていない——。
そんな悩みをお持ちだったのは、ある外資系スポーツメーカー物流部門の事業部長。
「受け身で言われたことしかできない」「成長意欲はあるが、自らどう動いたらいいかがわからない」。
そんな部門の現状を打破すべく、今回、チームビルディング研修をご依頼いただきました。
なぜ“効き脳診断”を使ったのか?
今回の研修では、チーム全員に「ハーマンモデル(効き脳診断)」を実施しました。
これは、人それぞれが持つ“思考のクセ”を4つのタイプに分類し、
自分やチームメンバーが「どんな強みを持っているか」を可視化できるツールです。
診断後、「自分はどんな場面で力を発揮できるか?」「なぜあの人とすれ違っていたのか?」という
リアルな気づきが生まれ、チーム内のコミュニケーションが一気に活性化しました。
研修で扱った3つのチームの力
今回のプログラムでは、チームビルディングに欠かせない3つの力にも注目しました。
人材力:個々の特性を活かす
組織力:チームの方向性を揃える
関係力:互いに認め合い、協働する
「人がいい」と評価されていたメンバーも、それだけでは信頼を勝ち取れないという現実。
この3つの力を言語化・構造化することで、「仕事の進め方を変える視点」を手に入れていきました。
現場での変化と手応え
受講者からは、
「初めて“自分の強み”を言葉で理解できた」
「相手の言動にイライラしていた理由が腑に落ちた」
「業務上の“役割分担”にも活かせると感じた」
といった声が相次ぎました。
また、ファシリテーションでは、「参加型」「対話型」のスタイルを採用。
グループワークや共有の時間を通じて、現場で起きている小さな“もやもや”を
言葉にし、仲間と一緒に紐解いていくプロセスを重視しました。
研修を通じて見えてきた「組織のこれから」
この研修の主眼は、「一人ひとりの主体性」を育てることにありました。
「現状維持では立ち行かなくなる」という危機感を、部門全体で共有し、
「今の自分にできる最小のチャレンジは何か?」を探す場として機能しました。
また、事業部長のリーダーシップにも深く支えられました。
研修後には、メンバー一人ひとりと対話を重ね、診断結果を業務に落とし込む動きも始まることと思います。
自分を知り、仲間を知る。だからチームは動き出す
「仕事に対する責任感はある。でも、どこから変えていいかわからない」
そんなメンバーが少なくない時代。
一人ひとりの思考特性に合わせたアプローチが、チームの突破口になります。
人材力 × 組織力 × 関係力。その3つの視点で、貴社のチームにも新たな風を吹き込みませんか?
浜松市『ハーモニー』特集監修|アンコンシャス・バイアスに気づくきっかけをお届けしました
こんにちは。株式会社リソースフルの中田明子です。
以前のブログ記事でご紹介した、浜松市発行の男女共同参画推進情報誌
『ハーモニー』No.31のアンコンシャス・バイアス特集の監修が、無事に完了しました。
先日、浜松市役所を訪れた際、ロビーにこの冊子が並んでいるのを見かけ、
多くの方に手に取っていただきたいと感じました。
特集記事では、性別による固定観念が日常生活や職場でどのように影響を及ぼすかを
具体的な事例とともに紹介し、無意識のバイアスに気づくことの重要性を伝えています。
記事の詳細は、浜松市の公式サイトでご覧いただけます。
また、当社ではアンコンシャス・バイアスに関するチェックリストを無料で配布しております。
自分自身の無意識の思い込みに気づくきっかけとして、ぜひご活用ください。
次年度も、浜松市の男女共同参画アドバイザーとして、研修や講演活動を継続してまいります。
皆さまと連携しながら、無意識のバイアスに対する理解を深めるきっかけをお届けできればと思います。
自分のキャリアに自信と一歩を──長野県老舗メーカーにて女性活躍推進研修を実施しました
こんにちは。株式会社リソースフルの中田明子です。
通信機器を全国展開する長野県老舗メーカーにて、女性社員を対象とした1日研修「女性活躍推進教育プログラム」を実施いたしました。
本研修は
「キャリアアップを自分ごととして捉えること」
「自身の強みに気づき、それをどう仕事に活かしていくか」
をテーマに構成されており、女性社員のリーダーシップ発揮や、仕事に対する主体性の向上を目指す内容となっています。
キャリアの軸を見つけ、自分らしい成長を描く
午前のプログラムでは、「自分を導くキャリアリーダーシップ」を軸に、ワークや対話を通じて自身のキャリアを見つめ直す演習が中心。これまでの経験や価値観から「自分が本当に望んでいる未来」を描き、そこに向かうための小さなアクションを設計していく過程は、自己理解と行動変容を促す実践的な時間となりました。
参加者からは、
「なかなか自分と向き合う時間がなかったが、将来のビジョンを描けたことで、モヤモヤが希望に変わった」
「周囲と比べて不安だったが、自分なりのペースでキャリアを積んでいけばいいと思えた」
といった前向きな声が多く寄せられました。
「自分らしさ=影響力の型」を知る午後のワーク
午後は、自身の仕事観や影響力のスタイル(リーダーシップの型)を可視化し、「どんな強みをどう発揮したいのか」を深めるセッションへ。価値観や個性が明確になるビジネスゲームや、リーダーシップスタイルの整理を通じて、
「自分にとっての仕事のやりがい」
「強みの活かし方」
がクリアになっていきました。
さらに、日常業務に潜む課題をテーマにしたグループディスカッションでは、
「自分にどんな影響力があるのか、あらためて言葉にしてもらって自信につながった」
「他の人の視点に刺激を受け、自分の価値観も整理できた」
という声が聞かれ、自己理解と職場への応用のバランスが印象的でした。
アンケートより(参加者の声)
・「自分の仕事に対する姿勢を客観視するよい機会となった」
・「目標があいまいだったが、書き出してみたことで整理できた。早速アクションを起こしたい」
・「自分の悩みだけでなく、周囲の人の話にも耳を傾けようと思えた」
・「自分がどんなときにモチベーションが高まるのか、明確にわかってきた」
研修満足度に関しては、5段階中「5(大変役立った)」が最多で、参加者の約9割が「とても思う」「やや思う」と回答するなど、実感値の高い学びとなったことが伺えます。
最後に
自分自身のキャリアを言語化すること、そして無意識の思い込みに気づくこと。
それは、女性に限らずすべての働く人にとって重要なリーダーシップの土台です。
本プログラムでは、講義にとどまらず「気づき→内省→行動」という流れを重視し、受講後すぐにアクションを起こせるよう設計しています。「キャリア形成」「ダイバーシティ推進」「女性リーダー育成」に取り組まれる企業様に、ぜひご活用いただければ幸いです。
本プログラムの内容や実施方法について詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
御社の課題やご希望にあわせたカスタマイズ提案も可能です。
▶︎【お問い合わせはこちら】
ぽかぽか陽気の浜松から、雪の長野へ・・ 朝外を見て驚きました!!
体感から始まるチームビルディング
こんにちは。株式会社リソースフルの中田明子です。
先日、40名の経営者や人材育成担当者の皆さんが集まる勉強会で、チームビルディングをテーマにした研修の講師を担当しました。
ゲーム形式で自然に気づきが生まれる
今回の研修は職場の環境を仮想的に体験できる「ゲーム形式」のワークを取り入れました。
狙いは「普段の職場では見えにくいメンバー同士の関係性や役割分担を、ゲームの中で自然と表面化させる」こと。
例えば、こんな様子が毎回見られます
- チームをぐいぐい引っ張っていく人
- 他のメンバーの意見を静かに聞きながら状況を見守る人
- 議論が逸れそうになると、さりげなく流れを戻す人
さらに、参加者自身の「普段の仕事のやり方」も見ることができます。
- ゴールから逆算して計画的に進めるスタイル
- 勘を頼りに、どんどん手を動かしていくスタイル
- 他の人に相談したり調べたりして、慎重に進めるスタイル
ゲームに熱中するあまり普段の様子が現れるのを、いつも興味深く見ています。
振り返りこそが本当の学び
この研修で大事なのは、ゲームを楽しむことだけではありません。
研修後、「どうして上手くいったのか」「どこに課題があったのか」「次にどうすればもっと良くなるのか」を振り返る時間を取ること。ここが、本当の学びにつながるポイントです。
以前の研修でのエピソードです。
あるグループでは、話し合いがあちこちに飛んでしまったり、細かい部分にこだわってしまったりして、制限時間内に目標を達成することができませんでした。
ただ、振り返りの時間に「全体を俯瞰する人がいなかった」「個々が目先のタスクに集中しすぎた」という気づきが出て、次のゲームでは役割をしっかり分担。
見事に目標を達成することができました!
今回の研修でも、振り返りの時間に多くの反省が聞こえてきました。
- 「このやり方じゃダメだったね」
- 「次はこれが必要じゃない?」
- 「これ、職場でいつもしている失敗と同じだ〜!」
こういう気づきは、ただ座って講義を受けるだけでは得られません。
チームで試行錯誤を繰り返しながら、自分の行動やチーム全体の動きを体験から学ぶ。
これこそが、仮想体験ゲーム研修の最大の魅力です。
チームが変わると、個人も変わる
仕事では、「知っているけど、できていない」ことが意外と多いもの。
この研修では、ゲームの課題をクリアできずに悔しい思いをしたり、振り返りを通じて自分たちの行動を見直すことで、その“できていない”部分にしっかり向き合うことができます。
- 「納期を意識していなかった!」
- 「自分ばかり話して、周りの意見を聞いてなかった!」
- 「もっと根拠を明確にして進めるべきだった!」
こうした気づきが日々の業務に活かされることで、個人が変わり、結果的にチーム全体の成果にもつながっていきます。
「個人が変われば、チームも変わる」。そして逆もまた然り。
多くの現場で実感してきたことです。
2025年、新たなプロジェクトがスタート!
仮想体験ゲーム研修を取り入れたチームビルディングプロジェクトは半年単位でご提供しています。
2025年にはまた新しいプロジェクトが始まります!
どんな成長やドラマが生まれるのか、私自身も今からとても楽しみにしています。
仮想体験ゲーム研修は、5名からお気軽に体験いただけます。
普段なかなか話題にしにくいチームの課題や可能性を、体感を通じて見つけてみませんか?
まずは、現状や課題についてお話を伺して、最適なプランを一緒に考えさせていただきます。どうぞお気軽にお問い合わせください!
体感から得られる学びで、チームも個人も新たなステージへ。皆さまとお会いできる日を心から楽しみにしております。
中学生の心に響いた「思い込みのワナ」—コミュニケーションを考える講演レポート
こんにちは。株式会社リソースフル代表の中田明子です。
先日、浜松市内の中学校で「思い込みのワナ 〜私たちの心と言葉〜」というテーマで講演をさせていただきました。
講演後、先生から以下のような温かいメッセージをいただきました。
生徒の感想が、本当に素晴らしくて、読みながら涙がとまりませんでした。
あたらめて中田先生にお話ししていただいてよかったと感じています。
感想の裏にある普段の様子を一人ひとりを中田先生にお伝えしたいのですが、
子供たちの心に残るものは大きかったです。
本当にありがとうございました。
このお言葉をいただき、今回の講演が中学生の皆さんの心に何らかの「種」を蒔く機会になったことを嬉しく思います。
多感な時期を過ごす中学生にとって、「思い込み」は思考や行動、そしてコミュニケーションに大きな影響を与える要素の一つです。
この講演では、生徒の皆さんと共に「思い込み」について考え、より良いコミュニケーションを育むためのヒントを探ることを目的としました。
講演では、以下の点を中心にお話しました。
- ・無意識のうちに抱いている「思い込み」が、自分や周りの人との関係に与える影響
- ・「普通は〜」「当たり前」といった言葉に潜む”ワナ”
- ・言葉の使い方一つで、相手への伝わり方が大きく変わること
- ・自分の気持ちを大切にし、適切な方法で表現する大切さ
- ・多様な価値観を認め、尊重し合うとはどういうことか
具体的な事例を交えながら、生徒の皆さんと双方向のやり取りを意識して進めました。
講演後、生徒さんたちからは様々な感想が寄せられました。以下はその一部です。
「自分自身で何かを決めることが、とても大切なことだと知ることができました。『こうあるべきだ』と心の中で決めつけることは自分を苦しめることにつながってしまうのだと思いました。これからは自分自身を大切にしていこうと思います。」(3年生)
「『普通は〜』と考えることが“普通”だったのでハッとさせられました。ネガティブに考えるのではなく、『〜をしたい』といった希望の言葉に変え、自分が生きやすい思考や生活をしていきたいです。」(3年生)
「私は、妹がいて親に『お姉ちゃんだから』と言われたりします。でも、何事にも正解が存在しているわけではないということがわかって少し安心しました。これからは、自分の気持ちに素直になるように生活しようと思いました。」(2年生)
「私は今日の明子先生の話を聞く前までは、とにかく、まわりに合わせて言われたことは全てやって、お願いされたら断われなかったのですが、今日の話を聞いて、まわりに合わせるときも大切だけどしっかり自分の意見も言うことが大切だと分かりました。」(2年生)
「人は言葉で思い込みを押し付けてしまうことや、思い込みをおしつけられることがあると思います。ですが時代によって人の考えが変わりつつあります。言ってしまえば誰かを傷つけてしまう、言われないだけで誰かを傷つけていることにこの講話を聞いて気づかされました。」(3年生)
「私は人に流されてしまうことがあり、誰かに「○○は○○だ」と決めつけられたように言われてしまうと、それが自分の中で当たり前になってしまっていました。自分のことを自分で傷つけてしっかり責めてしまうことがあったけれど、今日の話で気持ちが良くなり、自分の意見をもつことの大切さを知ることができました。」(1年生)
「周りの人から聞いたり、自分が勝手に思い込んでいるだけで、自分の生きている世界はもっと広くて、自由ということが分かり、もっと言葉の裏をしっかり確かめたいと思いました。」(2年生)
いただいたご感想を通して、生徒さんたちが「思い込み」やコミュニケーションについて、それぞれの視点から気づきを得てくれたことが分かりました。
言葉の使い方は大切です。なぜなら、私たちが使う言葉は、相手に何かを伝えるだけでなく、時に相手だけでなく自分自身をも無意識のうちに制限してしまうことがあるからです。
逆に言えば、使う言葉を意識することで、心も明るくなり、前向きな思考や行動につながる可能性を秘めているのです。
今後も、言葉が持つ力、無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)、そしてそれらがコミュニケーションに与える影響というテーマを探求し、研修やワークショップなどを通して、より多くの方々と学びを深めていきたいと考えています。
「思い込みのワナ 私たちの心と言葉」は、中学生をはじめ、教職員、保護者、企業研修など、様々な対象に合わせて内容を調整可能です。
コミュニケーションに関するテーマでの講演も承っております。
講演テーマ例
思い込みのワナ 私たちの心と言葉(中学生向け)
言葉の力とコミュニケーション(教職員・保護者向け)
アンコンシャス・バイアスと組織の活性化(企業研修向け)
講演時間:ご要望に応じて調整可能です。
料金:別途ご相談ください。
研修・講演のご依頼、お問い合わせはお気軽にご連絡ください。
【浜松市主催】 Doer Tribe Hamamatsuで講演いたします
こんにちは。 株式会社リソースフル 中田明子です。
学生向けアントレプレナーシップ 醸成コミュニティ
Doer Tribe Hamamatsuにて講演いたします。
テーマは「無意識の思い込みとイノベーション」。
アンコンシャス・バイアスが「変革やイノベーションの障害」になる・・
という当たり前の視点だけでなく、
バイアスそのものが創造性を生む、
という視点をこれからの時代を切り拓く起業家候補の皆さまへお伝えしたいと思います。
日 時:2024.11.20(水) 18:30~20:00
参加費:無料
主 催:浜松市
運営受託者:Co-startup Space & Space FUSE(浜松いわた信用金庫)
<こんな学生*におすすめ>
・アンコンシャス・バイアスについて学びたい
・起業に興味がある
・社会で活躍できる人材になりたい
・自己成長や意識改革に興味がある
・イノベーションを起こしたいと考えている
*浜松市内及び近隣の大学(院)生、専門学校生、高校生が対象となります。
詳細はこちら
【福井県大野市】女性リーダー育成 公開セミナーに登壇いたします
こんにちは。 株式会社リソースフル 中田明子です。
福井県大野市主催、男女共同参画推進事業《女性リーダー育成セミナー》
「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)入門~職場・家庭・暮らしを明るくするヒント~」
に登壇いたします。
当日会場にてお会いいたしましょう。
日時
令和6年10月23日(水曜日)
19時00分から21時00分まで(受付開始18時30分から)
会場
結とぴあ 2階 201・202号室
講師
株式会社リソースフル 代表取締役 中田明子氏
対象
働いている女性(男性の参加も可能です)
定員等
30名(先着)
参加費
無料
申込方法
詳細は大野市行政経営部総務課までお問合せください。
浜松市発行情報誌にてアンコンシャス・バイアスの記事監修
こんにちは。
株式会社リソースフル 中田明子です。
浜松市発行の情報誌「ハーモニー」で
アンコンシャス・バイアス特集記事の
監修ご依頼をいただきました。
今日は第一回編集会議。
アンコンシャス・バイアスの対処法や
より受け取ってもらいやすい表現、
「私が学生の頃に・・」という思い出話など
色々なお話で盛り上がりました。
時に「そのインタビューちょっと待った!」
と、ストップをかけるシーンも。
「自分たちだけでは気づかない視点をいただき
いい記事ができそうです」
編集長からそう言っていただきよいスタートができました。
これから取材や執筆が始まるとのこと
発行をぜひお楽しみに!
短い時間の中でも沢山の「気づき」がありましたね。
気づくたび、自分が更新されていく感覚がとても好きです。
自治体女性職員向け研修を担当しました
こんにちは。 株式会社リソースフル 中田明子です。
一般社団法人日本経営協会主催
「第36回 地方自治体女性職員交流研究会」
の基調講演を担当いたしました。
「『私らしく!』『あなたらしく!』輝くひととまち」
この副題が付いた当研修会は、全国地方自治体の女性職員が対象です。
家庭との両立やマネジメント、人間関係、仕事の進め方など、
日々の仕事や働き方について課題感のある女性リーダーが全国から集合しました。
私は特別講演とグループディスカッションのファシリテーターを担当。
テーマは「アンコンシャス・バイアスって何?~『私らしさ』のバージョンアップ」です。
たくさん感想をお寄せいただいたので、まずその一部をご紹介します。
- 「バイアスに気づき、どう対応していくか、熱くお話しいただいて心に響きました。ありがとうございました。」
- 「AMの講義、PMのディスカッション講評いずれも素晴らしく、受講者の発表を引き上げてくださり、ありがたかった。」
- 「中田先生のお話、面白かったです。とても有意義な時間を過ごしました。」
当日の様子をご紹介します。
特別講演
特別講演ではアンコンシャス・バイアスに関する基本知識と、グループディスカッションをするために必要な情報をお伝えしました。
バイアスへの気づき力を高め、対策を講じるスタート地点に立つためです。
アンコンシャス・バイアスのメカニズムの解説の後、影響の大きい3種類のバイアスについてご紹介。
・ガチガチ頭になるバイアス
・人への偏見を生むバイアス
・可能性を狭めるバイアス
職場や自分の暮らしの中で身近な例を考えていただいたところ、皆さま思い当たる事例が次々と見つかったようです。
この様にまずは「身近にバイアスがあることを知るのが第一歩です。
次に『アンコンシャス・バイアス』に陥らない3つの方法をお伝えしました。
- 1.事実に注目する
2.知識を更新する - 3.仕組みを作る
これらを実行していく具体的な方法を解説。
特に、私が男女共同参画審議委員を務めている浜松市での「行政窓口の仕組み」はイメージしていただきやすかった様です。
▲名前ではなく番号で呼ぶ仕組みは「気を付ける」必要がない
とかくアンコンシャス・バイアスについては
「気を付ける」「思い込みをなくす」といった対策を口にする方が多いと感じています。
ただ、無意識を「気を付け」たり「なくし」たりすることはできません。
確実に対策を講じるためにはどうしたらいいか。
参加者の皆さんにとって「自分ごと」として考えていただく材料を提供して、講演の結びとしました。
グループ・ディスカッション
後半、グループ・ディスカッションの部では
「職場やキャリアにおける『アンコンシャス・バイアス』」がテーマ。
この時間は講演でお伝えした
「アンコンシャス・バイアスに陥らない3つの方法」
で、いかに本質的な解決策を生み出すかのワークです。
参加者間の交流を図りながら
「私らしく」「あなたらしく」
働くことが出来る職場作りを考える時間を目指しました。
グループに分かれ、各自が気づいた「アンコンシャス・バイアス」の事例を共有、整理。
解決したいバイアスを1つ選んで対策を考えていただきました。
当初は戸惑いが感じられ、議論が止まってしまうグループも散見しましたが、
- バイアスではなく「仕組み」に注目
「コントロールできるもの」に注目
することが胆であることをお伝えすると、議論が進み出しました!
【話し合われたテーマの例】
■思い込み:「自分の仕事は、全て自分でやらねばならない」
■悪影響:業務の遅れや仕事の抱え込みによる疲弊に繋がっている
■対策案:
- 業務を共有する時間を朝礼で作ろう
定期1on1を実施しよう
(リーダーである自分が)毎日メンバーに声がけしよう
「思考方法やバイアス対策の枠組み」を知ることで、普段の仕事に活かせる様々なアイディアが生まれました。
一気に解決!とまでは行かずとも、皆様の充実感が伝わってきました。
こうした場面に立ち会えるのは、ファシリテーター冥利に尽きるの一言です。
▲初対面でも同じ「自治体職員」という立場。課題やお悩みは共通の様でした。
ご感想
- 「グループディスカッションでも自分の浮かばなかったアイディア等を知り、大変刺激になりました。」
- 「アンコンシャス・バイアスについて漠然と理解していたことが、整理された気がしました。自分の中でも整理してアウトプットできるようにしたいと思いました。」
- 「『輝くひととまち』というテーマを聞いて、私はキラキラしていないし、本市は消滅可能性都市だし…と気後れしていましたが、それこそアンコンシャス・バイアスだったのだと、ハッとさせられました。自分の意識や行動次第で変わることも必ずあると思うのでアンテナを高く、気付きを大事にしたいと思います。」
「世界の見方が変わる」
「最初の一歩の踏み出し方が変わる」
そんな体験をお楽しみいただけたのであれば嬉しく思います。
ご依頼いただいたご担当者さまからも
「ご講演とグループディスカッションの満足度がとても高かった」との謝辞をいただきました。
ありがとうございました。
ご案内
企業・自治体のダイバーシティ推進・男女共同参画ご担当者様
株式会社リソースフルではアンコンシャス・バイアスに関するオリジナルプログラムをご提供しております。
課題や目標に応じてオーダーメイドでご提供するほか、動画教材の製作もしております。
- アンコンシャス・バイアスについて組織全体で学びたい
多様性の受容を促す機会を作りたい
組織的にダイバーシティの理解を深めたい
などの課題がおありでしたら、まずはこちらからお問合せくださいませ。
無料チェックリストの配布、お気軽に参加いただける定期開催ワークショップについて
【参加者レポート】新講座「無意識の思い込みデトックス・ワークショップ」に参加しました!
はじめまして。木村公美と申します。
中田さんとは前職でご一緒した仲間です。
当時「アンコンシャス・バイアス」セミナーの誕生前夜を垣間見ておりました。
年月を経て、今は企業や自治体などで講師として活躍している中田さん。
SNSで新たに個人向けのワークショップを開くと告知されているのを発見!
「これは体感せねば!」
と即、申し込みました。
当日の様子をレポートいたします。
■◇■◇■◇■
今回のワークショップは
- 自分のふつう・当たり前に気付き、
無意識の思い込みをデトックスする
がテーマ。
中田さんは、このツールの開発者であるおおばやしあや氏と出会い
自身が伝えてきたアンコンシャス・バイアスとの親和性を「秒」で感じたそう。
すぐに認定資格を取得して講座開催の運びとなったそうです。
オフライン/オンライン版両方ある中で、今回はオンライン版を使ってのワークショップ。
自宅で気軽に受講出来るのが嬉しいです!
■◇■◇■◇■
冒頭で印象的だったのが「勉強会ではない」という一言。
そして、リラックスして参加して欲しいと続けられたことです。
そう、これは、自分自身と向き合うことになる、ワークショップなのです!
「NORMS(ノームス)」という言葉をご存知でしょうか?
英単語の「norm=標準・規範」からなる言葉で
「ふつう・当たり前・べき・ねばならぬ…」
といったまさに、アンコンシャス・バイアスの塊のような存在をまるっと指しています。
ワークショップでは、このNORMSをたくさん洗い出していきます。
個人プレイだけでなく、チームプレイ的要素もありました。
今回の参加者は私を含めて5名。
それぞれの価値観を表に出す場面では中田さんの絶妙なフォローもあり、会の安全性が保たれています。
安心して発言することができました。
■◇■◇■◇■
そして後半の言葉の書き換え。
ここが、このワークショップの胆でした。
「NORMS(ノームス)」を「100%ピュアな自分のことばに置き換え」ていきます。
私は、なかなかうまくいかなかったのですが、
中田さんから助言をいただいて「スッキリ!」な表現に辿り着くことが出来ました!
例えばこんな感じです。
- 【全体で出たNORMS】
「子育てや家事は女性が多めにやるものだ。」 - ↓
- 【自分で書き換えたもの】
「私は、子育ては母性が強い方がメインで担った方がいいと思う。」 - ↓
- 【中田さんの助言後】
「子育ては、母性がより強い私が、メインで担いたい!」
ここには「正解はない」のがポイント。
強いて言えば、自分の心の中にだけ「スッキリ・納得感」という答えがあるのです。
■◇■◇■◇■
自分の言葉で、
自分の価値観について、
ここまで深く探っていく時間がこれまでにあったでしょうか。
心の内で「本当に大切にしていること」に気付くことが出来る体験・・・
これは、なかなかないような気がします。
そして、参加者同士のシェアで、それぞれの価値観に触れることも出来ました。
(素敵な参加者の皆さま、ありがとうございました!)
全員で出したNORMSの中には、受け入れがたいものもありました。
ところが、書き換えワークをすると、不思議なくらいスッキリしたのです。
これは本当に得難い体験でした。
(詳しい方法は、ぜひ講座で!)
■◇■◇■◇■
「ダイバーシティ&インクルージョン」
とは、個々の「違い」を受け入れ、認め合い、生かしていくことを意味するそうです。
本当に実行するには
「そもそも自分の価値観とは?」
からはじめることが大切だということに、深く共感しました。
2時間のワークショップでしたが、ここまで深い気付きを得られたことに感動しました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、本当です。
そして、もっと色々な方の価値観に触れてみたいと思いました!
初めましてのメンバーで。
いつものメンバーで。
様々な形でこのワークショップが開催されることで、必ずミライが変わっていくと確信します。
中田さんが「これからライフワークとして取り組んでいきたい」と惚れ込んだこのワークショップ。
私もまた参加してみたいと思うものだったことを、最後に付け加えます。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
◇■次回開催情報■◇
アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)
ワークショップ(ZOOM)
お申し込みはこちら