自治体女性職員向け研修を担当しました
こんにちは。 株式会社リソースフル 中田明子です。
一般社団法人日本経営協会主催
「第36回 地方自治体女性職員交流研究会」
の基調講演を担当いたしました。
「『私らしく!』『あなたらしく!』輝くひととまち」
この副題が付いた当研修会は、全国地方自治体の女性職員が対象です。
家庭との両立やマネジメント、人間関係、仕事の進め方など、
日々の仕事や働き方について課題感のある女性リーダーが全国から集合しました。
私は特別講演とグループディスカッションのファシリテーターを担当。
テーマは「アンコンシャス・バイアスって何?~『私らしさ』のバージョンアップ」です。
たくさん感想をお寄せいただいたので、まずその一部をご紹介します。
- 「バイアスに気づき、どう対応していくか、熱くお話しいただいて心に響きました。ありがとうございました。」
- 「AMの講義、PMのディスカッション講評いずれも素晴らしく、受講者の発表を引き上げてくださり、ありがたかった。」
- 「中田先生のお話、面白かったです。とても有意義な時間を過ごしました。」
当日の様子をご紹介します。
特別講演
特別講演ではアンコンシャス・バイアスに関する基本知識と、グループディスカッションをするために必要な情報をお伝えしました。
バイアスへの気づき力を高め、対策を講じるスタート地点に立つためです。
アンコンシャス・バイアスのメカニズムの解説の後、影響の大きい3種類のバイアスについてご紹介。
・ガチガチ頭になるバイアス
・人への偏見を生むバイアス
・可能性を狭めるバイアス
職場や自分の暮らしの中で身近な例を考えていただいたところ、皆さま思い当たる事例が次々と見つかったようです。
この様にまずは「身近にバイアスがあることを知るのが第一歩です。
次に『アンコンシャス・バイアス』に陥らない3つの方法をお伝えしました。
- 1.事実に注目する
2.知識を更新する - 3.仕組みを作る
これらを実行していく具体的な方法を解説。
特に、私が男女共同参画審議委員を務めている浜松市での「行政窓口の仕組み」はイメージしていただきやすかった様です。
▲名前ではなく番号で呼ぶ仕組みは「気を付ける」必要がない
とかくアンコンシャス・バイアスについては
「気を付ける」「思い込みをなくす」といった対策を口にする方が多いと感じています。
ただ、無意識を「気を付け」たり「なくし」たりすることはできません。
確実に対策を講じるためにはどうしたらいいか。
参加者の皆さんにとって「自分ごと」として考えていただく材料を提供して、講演の結びとしました。
グループ・ディスカッション
後半、グループ・ディスカッションの部では
「職場やキャリアにおける『アンコンシャス・バイアス』」がテーマ。
この時間は講演でお伝えした
「アンコンシャス・バイアスに陥らない3つの方法」
で、いかに本質的な解決策を生み出すかのワークです。
参加者間の交流を図りながら
「私らしく」「あなたらしく」
働くことが出来る職場作りを考える時間を目指しました。
グループに分かれ、各自が気づいた「アンコンシャス・バイアス」の事例を共有、整理。
解決したいバイアスを1つ選んで対策を考えていただきました。
当初は戸惑いが感じられ、議論が止まってしまうグループも散見しましたが、
- バイアスではなく「仕組み」に注目
「コントロールできるもの」に注目
することが胆であることをお伝えすると、議論が進み出しました!
【話し合われたテーマの例】
■思い込み:「自分の仕事は、全て自分でやらねばならない」
■悪影響:業務の遅れや仕事の抱え込みによる疲弊に繋がっている
■対策案:
- 業務を共有する時間を朝礼で作ろう
定期1on1を実施しよう
(リーダーである自分が)毎日メンバーに声がけしよう
「思考方法やバイアス対策の枠組み」を知ることで、普段の仕事に活かせる様々なアイディアが生まれました。
一気に解決!とまでは行かずとも、皆様の充実感が伝わってきました。
こうした場面に立ち会えるのは、ファシリテーター冥利に尽きるの一言です。
▲初対面でも同じ「自治体職員」という立場。課題やお悩みは共通の様でした。
ご感想
- 「グループディスカッションでも自分の浮かばなかったアイディア等を知り、大変刺激になりました。」
- 「アンコンシャス・バイアスについて漠然と理解していたことが、整理された気がしました。自分の中でも整理してアウトプットできるようにしたいと思いました。」
- 「『輝くひととまち』というテーマを聞いて、私はキラキラしていないし、本市は消滅可能性都市だし…と気後れしていましたが、それこそアンコンシャス・バイアスだったのだと、ハッとさせられました。自分の意識や行動次第で変わることも必ずあると思うのでアンテナを高く、気付きを大事にしたいと思います。」
「世界の見方が変わる」
「最初の一歩の踏み出し方が変わる」
そんな体験をお楽しみいただけたのであれば嬉しく思います。
ご依頼いただいたご担当者さまからも
「ご講演とグループディスカッションの満足度がとても高かった」との謝辞をいただきました。
ありがとうございました。
ご案内
企業・自治体のダイバーシティ推進・男女共同参画ご担当者様
株式会社リソースフルではアンコンシャス・バイアスに関するオリジナルプログラムをご提供しております。
課題や目標に応じてオーダーメイドでご提供するほか、動画教材の製作もしております。
- アンコンシャス・バイアスについて組織全体で学びたい
多様性の受容を促す機会を作りたい
組織的にダイバーシティの理解を深めたい
などの課題がおありでしたら、まずはこちらからお問合せくださいませ。
無料チェックリストの配布、お気軽に参加いただける定期開催ワークショップについて
【浜松市】教職員初任者研修を担当しました
こんにちは。
株式会社リソースフル 中田明子です。
1月、浜松市UD・男女共同参画課様からのご依頼を受け、令和 5 年度新規採用教職員157名を対象とした初任者研修「学校教育におけるアンコンシャス・バイアスと男女共同参画講座」を担当いたしました。
当日の様子をご紹介します。
まずは、現状の男女共同参画に関する問題点について各種調査のデータを元に解説いたしました。
政治・経済面のほか、東京大学や理数系に進む男女の比率の違いなど、教育分野の格差をクイズ形式で考えていただく中で「現状、思いのほかに大きな格差がある」「対策を講じる必要がある」ことを具体的にお伝えいたしました。
そして、このような男女格差が生まれる原因の一つが「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」です。
学校教育の現場にも多数の「アンコンシャス・バイアス」の問題が散見され、「隠れたカリキュラム」として児童・生徒たちへの無言のメッセージとなっています。
- 【例】
・「男子」「女子」への無意識の役割分担の声がけ
(力仕事は男子、補助・ケアは女子など)
・卒業式でのよくあるケース、男性の校長へ卒業証書を運ぶのは女性教師
・歴史上の偉人、リーダーが男性ばかり
・進路指導の際に「家庭と両立」できる資格を女子生徒にのみ勧める
教師が無意識に行っているこれらの事例によって「男性はリーダー/女性は補助・サポート役」ということを、子どもたちは無意識に学び取っていきます。
講座が進むにつれて新任教員の皆さま一様に、驚きと真剣な表情へと変化されていたのが印象的でした。
この講座をきっかけに、学校教育現場のみならず、自身の「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)」の発見の契機となれば幸いです。
課題を認識することこそ、解決への第一歩。
今回の「男女共同参画とアンコンシャス・バイアス」についての認識をスタートに、今後はぜひとも講座内でお伝えした対策を講じていただきたく思います。
次世代を担う子どもたちを育てる教職員の皆さまへ「アンコンシャス・バイアス」をお伝えしたい。
子どもの親である私にとってもかねてからの願いでした。このような機会をとても嬉しく思っております。
ご依頼いただいた浜松市のご担当者さまからも「短時間で大変わかりやすい内容で勉強になった」との謝辞をいただきました。
ありがとうございました。
************
株式会社リソースフルでは「アンコンシャス・バイアス」に関するオリジナル講座をご提供しております。
対象となる受講生の皆さまに合った講座内容を、講義形式・ワークショップ形式など、バラエティ豊かに提供するほか、動画など教材の制作もしております。
- • アンコンシャス・バイアスについて組織全体で学びたい
• 多様性の受容を促す機会を作りたい
• 組織的にダイバーシティの理解を深めたい
などの課題がおありの組織ご担当者様
まずは、お問合せ下さいませ。
アンコンシャス・バイアスチェックリストのご請求はこちら
【文科省委託事業】学校教職員向けセミナーで基調講演を担当しました
こんにちは
株式会社リソースフル 中田明子です。
10月、新宿で行われました
文部科学省委託事業 教職員研修実施委員会主催セミナーにて
学校教職員向けセミナーの基調講演を担当いたしました。
当日のテーマは、学生の内的動機づけを高めるスキル向上。
全国の専門学校の先生向けに、
「学生の可能性を引き出す勇気づけコミュニケーション」
と題して研修を実施いたしました。
全国から集まった皆様、大変熱心にご受講いただきました。
ありがとうございました。
ご感想を一部ご紹介いたします。
今、1年生の担任をしており、後期に入ったタイミングでモチベーションの低迷が見られる学生がいます。
来週ちょうど自クラスの全学生と面談しようと考えているので、
本日学んだ「学生の可能性を引き出す勇気づけコミュニケーション」を実践していきたい。
勇気づけコミュケーションのペアワークは感覚を肌で感じることができて良かったです。
学生に対して実践していこうと思います。
相手に対する話し方で受ける側の印象が変わる事を知り得えました。
原因論ではなく、出来たことに声をかけて褒め、それと同じようにできてない所を伸ばさせる。
また、それを誘導する教員自身がリソースフルでなくてはならない。
***
先生方が「リソースフル」な状態で
学生の皆様の可能性を引き出されることを願っております。
【公開講座】山口県事業 結婚応縁セミナーに登壇しました
こんにちは
株式会社リソースフル 中田明子です。
2023年10月13日、山口県主催事業の一環として、
結婚や家庭におけるアンコンシャス・バイアス
をテーマに講演いたしました。
結婚や家庭におけるアンコンシャス・バイアスついて知っていただき、
無意識のうちに頭の中に根付いたマイナス要素を和らげ、
ポジティブな方向に気持ちを後押しするための
「結婚応縁力」を身につける機会をご提供いたしました。
個人的には、センシティブで難しいテーマと感じましたが、
統計や事例のご紹介を中心に、皆様の意見交換がスムーズに進むよう努めました。
ご担当者様コメント:
話されている内容がとても分かりやすく、
ぼやけていた自分たちの課題に焦点が当たっていくような感覚。
個人的にもっと深堀したものもお聞きしたいと思いました。
ご受講の皆さま、事務局の皆さま
ありがとうございました。
【とやま中小企業人材育成カレッジ】講師を担当いたしました
こんにちは
株式会社リソースフル 中田明子です。
「何てことだ!
ビジョンも目的も分からずに仕事をする、
部下の苦しさが嫌というほどわかった!!」
研修中、沢山の歓声や悲鳴が上がりました。
先の言葉は、演習終了後、
部長のポジションにいらっしゃる方の悲痛な叫びです。
9月21日、昨年に引き続き、
「とやま中小企業人材育成カレッジ」の講師をご依頼いただきました。
この事業は富山県の委託を受け、
新時代の働き方・組織・リーダーシップを身につけるために
県内中小企業経営者や従業員の人材育成を行う公開講座です。
私が担当したのは経営リーダー向け長期コースのうち
「経営実務/VUCA時代に結果を出すチームビルディング術」
講座では、ダイバーシティ(多様性)推進にあたって
必要なチーム作りの3つの視点をお伝えいたしました。
3つの視点とは、「人材力」「組織力」「関係力」のこと。
チームビルディングにおいて常にたちかえる3つの視点を手に入れることで
職場で発生している問題・課題に対する打ち手がわかる様になります。
また、チームが上手くいっている場合も
「なぜ上手くいっているのか」がわかる様になるため、
良い状態を維持し、さらに良い状態へ導くことができるリーダーに成長します。
今回は6時間×2日の集中講座。
その中で合計7個のビジネスゲームや演習を行いました。
それぞれのゲーム・演習の目的は以下の通りです。
- 【人材力、組織力、関係力】3つの視点の理解と体感
- 【人材力、組織力、関係力】3つの視点で課題を捉える練習
【人材力】メンバー一人一人の違いを体感
【人材力】自分の強みを意識する体験
【組織力】目的やビジョンの大切さを痛感
【関係力】価値観の違い、相手を尊重するとはどういうことかを理解
ゲームに夢中になる=「素」の自分が出る
ということ。
日々、無意識に仕事をしている時の
ご自分の状況を省みる機会となりました。
ぜひ今回の学びを経て、
新時代のリーダーとしてご活躍いただきたいと思います!
【公開講座】福井市にてアンコンシャス・バイアス講座に登壇しました
こんにちは
株式会社リソースフル 中田明子です。
公益財団法人ふくい女性財団主催の公開講座に登壇いたしました。
今回は「体験型」。
ご自身のアンコンシャス・バイアスを発見できる機会をお届けしました。
ご感想や当日の様子についてご紹介いたします。
【募集内容】
<体験型>アンコンシャスバイアス~無意識の偏見を考える~
アンコンシャスバイアス(無意識の思い込み・偏見)を知っていますか?
アンコンシャスバイアスは、誰にでもあるもので、あることそのものが悪いわけではありません。
問題なのは、気づかないうちに、「決めつけ」たり、「押しつけ」たりしてしまうことなのです。
アンコンシャスバイアスがある、ということを意識し行動することで、よりよい職場や社会の実現に近づきます。
体験ゲームで、身近な事例を知り、自分の生活に活かしていきましょう。
【日時】
令和5年9月23日(土・祝) 13:30~15:00
【申込〆切】
9/16 定員になり次第、締め切り。
【講師】
株式会社リソースフル 代表取締役 中田明子氏
【会場】
福井県生活学習館(ユー・アイふくい)
【対象】
県内に在住または在勤の方
(性別問わず)
【定員】
30名
【受講料】
無料
【内容】
◇アンコンシャス・バイアス体験ゲーム
◇学校、家庭、職場での身近な事例
◇アンコンシャス・バイアスとの向き合い方
詳細はこちら
(ふくい女性財団ホームページへ)
【受講者ご感想】
- ・ ワークショップを通して、同じことに接していても人によって感じ方が違うことに、なるほどなあと実感しまし た。
・ 体験型であることが良かった。子どもを持つ女性の立場の話は共感しづらい。
・ アンコンシャスバイアスについて理解が深まった。ワークを通して様々な意見があることが分かった。
・ 自分の考え方の癖を改めて知りました。
・ あっという間の時間でした。体験型でしっかり体に入ってくる感じがしました。HPにもアクセスしてみようと思 います。
・ 自分にはない見方を知ることができた。
・ なんとなく理解できていたことを再確認できた。
・ 「人によって見え方が違う」のが体験ワークを通してわかりやすく実感できました。最後の質問コーナーの同僚との付き合い方も参考になりました。
・ 違う考え方(視点)を知りました。
・ 新しい気付きが、あまりなかった。
・ 楽しい時間を過ごせました。興味深い内容でした。ただ、興味があるからこそ、もっと時間があってさらに深 められると良いなという感想です。
・ 最初にワーク、最後にデータからのお話だったので良かったです。意識の高い方がたくさん参加されていて、良い刺激になりました。
・ 自分の立場に置き換えて、難しいこともあるなと思いました。
・ 当たり前と思っていたことが、当たり前ではないということが分かった。
・ 分かりやすかった。グループワークがおもしろかった。
・ もっと講座でワーク形式を増やして欲しい。
・ 色々な意見があることは理解していたつもりだったが、体験を通してより理解ができたと思う。
・ 当たり前や考え方が違うというのを身をもって体験できた。
・ グループワークは、意見の違いが如実に出ておもしろかったです。交差利きなので、利き手の話の時に、勝手に少数派の気持ちを味わっていました。
・ 分かりやすかった。グループワークがおもしろかった。
ご受講の9割の皆様に「満足」「おおむね満足」のご評価をいただきました。
【主催者様講座報告より(抜粋)】
- 人は、生きてきた環境やこれまでの経験によって形成された知識により、考え方が決まるため、個々にいろんな考え方があることを、グループワークによって体感しました。
物語の5人の登場人物について順位付けすることで、人によって感じ方が違い、様々な考え方や意識があることを実感し、他人の考え方を聞くことで、自分が持っているアンコンシャスバイアスに気付くことができました。
はじめに、個人でじっくりストーリーを読み込み、5人の順位付けをしました。その後、グループごとに個人の意見からグループの意見を導き出す段階では、いろんな立場からのいろんな意見が見られ、いろんな意見を共有しました。
参加者からは、「“人によって見え方が違う”ことが体験ワークを通してわかりやすく実感できた」「自分の考え方の癖を改めて知った」など、アンコンシャスバイアスについて理解が深まったとの感想がありました。
最後に、中田先生が、幸せを邪魔する「当たり前」をあげてくださいました。
「~すると~だと思われる」
「昔から~だと決まっている」
「みんなと同じようにしていないといけない」
「もういい年だから今更変えることはできない」
自分の当たり前を見直すことで、潜在的な偏見を取り除いてみてください。
~個人の中にある当たり前は、グループ(社会)の中では当たり前でない~
***
ありがとうございました。
ご受講の皆様の「明るい未来」を願っております!
【静岡県立浜松大平台高校】コミュニケーション講座をお届けしました
こんにちは
株式会社リソースフル 中田明子です。
6月16日、静岡県立浜松大平台高校でコミュニケーション講座を実施しました。
参加者は高校1年生約160人。
入学から3ヶ月、学校生活にも慣れてきたタイミングですね。
生徒さんは普段、
・初対面の人との会話がうまく続けることができない。
・友達が悩み、相談してきた時、良い言葉を返すことができない。
・喧嘩をしたときにどう声掛けをすればよいかわからない。
この様なコミュニケーションに関するお悩みを持っている様でした。
今回、事前に先生からいただいていたリクエストは
「自分と他人の思考は異なることを理解し
円滑に思いを伝えあうことのできる
コミュニケーション方法を学んでほしい」
というもの。
自分と他人の違いを理解できることは、
リソースフルな組織作りの一丁目一番地ですね。
今回も、生徒自ら気づくことができる「体験から学ぶ」講座です。
最後には、具体的なコミュニケーションスキル(=「必殺技」)にもチャレンジしていただきました。
まず、「体験から学ぶ」ために行ったこと。
1.言葉の捉え方
2.ものの見え方
3.大切だと思うこと
これらが「自分と他人では異なること」を実感できる実験を行いました。
そして、私からの大切なメッセージは
その違いは「間違い」ではないということ。
これまで受講生と関わる中で
人と比べて自信を失ってしまったり
意見が異なる人を攻撃してしまったり
まわりに合わせて「正しく」行動しようとする
傾向を感じていましたので、少しでも苦しさが和らげばいいなと願ってのことです。
▲まずはリラックス!
私たちが持つアンコンシャス・バイアスには以下の様なものがあります。
- 「変化・新しいもの」は「敵」だと感じる現状維持バイアス
- 自分の集団内にいると感じた相手をひいきし、集団外にいる人を差別する内集団バイアス
どちらも私たちの生存本能です。
こういった自動的な反応に自分の判断を委ねてしまうのか
「そういうものだ」と俯瞰して自分の言動を選択できるか
得られる結果は大きく変わります。
すぐにできるわけではありませんが、まずは「知る」ことがスタートです。
受講するみなさまの日々がもっと楽しくなる「知る」を今後もお届けしてまいります。
(いただいたご感想一部)
- ・3つの実験から言葉受け止め方、見え方、何を大切に思っているかは人それぞれ違うということが改めて知ることができた。
・見た目や言動、考え方の違いは間違いではないことを知り、今後は自分自身の考え方を改めたい。
・新しく高校生活が始まり、初対面の人が多くどう会話をしたらよいかわからなかったが、今回の講座でコミュニケーションのとりかたや良い関係でいるための技を知ることができた。 - ・必殺技「良いうわさを流す」を実践し、コミュニケーションをうまくとれるようにしていきたい。
終始、笑顔で生き生きと話す生徒さんたちが見られて楽しい時間でした。
ありがとうございました。
文部科学省委託事業 コーチング教材が公開されました
こんにちは
株式会社リソースフル 中田明子です。
3年間携わっておりました「アダプティブ・ラーニング教授法習得研修」の教材が公開されました。
(令和 4 年度 文部科学省委託事業 職業実践専門課程等を通じた専修学校の質保証・向上の推進)
この教材は、ICTツールを活用したアダプティブ・ラーニング習得を目指す専門学校教員向けの研修教材です。
私はコーチングに関する専門家としてコミュニケーション部分を担当。
成績下位層の生徒へ教員がどう関わり、声がけを行うかという「勇気づけコミュニケーション」研修を制作致しました。
勇気づけの考え方やコーチングの基本、アンコンシャス・バイアスなどについて動画と研修資料がで公開されております。
ぜひお役立てください。
動画はこちら
テキストはこちら
【愛知県豊橋市】アンコンシャス・バイアスをテーマに市民ボランティア向け講座に登壇いたしました
こんにちは
株式会社リソースフル 中田明子です。
1月14日、愛知県の豊橋市社会福祉協議会様よりご依頼を受け、
市民ボランティアの皆様に向けた講座に登壇してまいりました。
最近はオンライン研修も多く、直に受講生と触れ合える貴重な機会。
リアル講座ならではの楽しい講座になりました。
今回は「ボランティア活動に役立つ」アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)
について教えてほしいとのリクエスト。
参加者は30代〜70代総勢50名くらい。
顔見知りもいれば、初めましての方もいらっしゃるとのことで、
1.ボランティア仲間が集まる楽しさを感じる
2.難しい知識ではなく、体験から納得する
3.もちろん、今後の活動に役立つ
以上の3つを目的とした講座を実施しました。
特に、3.については、
様々な立場の人たちが集まって活動をする団体のよくあるケースですが、
会社組織の様な規律が働かないため、
意見の対立から人間関係がこじれてしまったりします。
もしそうなったら、せっかく素晴らしい活動をされているのに残念ですよね。
ですので、意見の違いがトラブルではなく、
「理解」「協力」のきっかけになるための講座といたしました。
この3つを同時に実現できる方法として、ある「ゲーム」を実施しました。
そして、その結果は大正解。
大変盛り上がった時間となりました!
▲年齢、性別、経歴も様々な皆さんが集まりました
▲同じものを見て、聞いて、どうしてこんなに意見が違うのか・・・(驚)
会の終了時には、参加者のお一人が手を挙げられ、
「今日はほんっとうに参加して良かったです!
自分の意見だけが正しいわけじゃないこと、
違う意見の人もそれなりの理由があるんだと、
そういうことをしっかり聞けて、すごく良かった!!
またこの先生を呼んでください!」
(最後の言葉に感無量)
また、後日回収されたアンケートにも、
「楽しかった」「ためになった」という感想がずらり。
- 「自分自身の考え方の狭さが気づいた、自分を見つめ直すことが出来た」
「いろいろな人がいていろいろな意見があるということを踏まえて、コミュニケーションをとっていきたい」
「自分自身の考え方・行動を見つめ直すよい機会だった」
「皆様の意見がバラバラで違っていた、考え方の違いを実感できた。」
「人と話し合うことはいいと思わせてくれる」
「物の見方が変わった。」
「いろんな考えがプレッシャーとかけはなれて肯定されて、リラックスできた」
「楽しい企画だった。生活していく上に大切なことを教えてもらえた」
「楽しみながらグループの方々ともお話出来て、講師の方の一方的なお話でなく、とても楽しい時間だった」
当初の目的、
①楽しく
②体験から学び
③今後の活動に役立つ
をクリアできて良かったです。
さて、
私が今回の講座でお伝えしたことは、
「自分の常識は他人の非常識」
「絶対の正しさなんてないよね」
「周りの人の考えも尊重しましょう」
ということですが・・・・、
はい、こんなことは誰もが知っていることですよね!!
でも、講座中に、
「そんなこと知ってますー(呆)」
とならず、
前のめりになり、人によってはショックを受け、
目を輝かせて
「学びになった!!」
と感じることができたのは何故でしょうか?
それは
「体験による気づき」
があったからです。
私たちは何かを学んで出来る様になる時、
①知らない→②知る→③やってみる→④わかる→⑤できる→⑥している
この、6つのステップを踏みます。
例えば車の運転について、
自動車の運転を例に取ると以下の様になります。
①知らない→②知る
・・・運転の仕方について、講義や教本から知識として知る
②知る→③やってみる
・・・実際に車に乗ってアクセルやブレーキを踏んでみて、動かしてみる
③やってみる→④わかる
・・・何度か実際に走ってみることで、コツがわかる【※気づく】
④わかる→⑤できる
・・・練習を繰り返すことで、意識しながら出来る様になる
⑤できる→⑥している
・・・運転が日常となり無意識に出来ている状態になる
今回の講座で多くの方が「納得!」となったのは、
講座で行ったゲームによって
③やってみる→④わかる【※気づく】
の部分を体験できたからです。
人は、「他人から言われたこと」ではなく、
「自分で気づいた」ことを重要だと感じます。
ですから、講師の役目というのは「教える」ことではなく「気づかせる」ことなのです。
私が過去、会社員時代に受けた「研修」と言われるものの多くが
①知らない→②知る→③やってみる
の段階にとどまっていたように思います。
やってみただけだと再現性が低いため、
研修後に④わかる【※気づく】の段階に自力では辿り着けません。
ただただ知識を「頭で理解している」だけの状態のままでした。
弊社の研修でのご感想で最も多いのは、
「世界の見え方がガラッと変わった!」
「何をやればいいか明確になった!」
というものですが、
それも④わかる【※気づく】ことを目的とした設計を行なっているからです。
加えて、楽しいと脳からドーパミンというホルモンが出て集中力が高まります。
効果的な学びという意味でも「楽しさ」は必須条件なのです。
ただ、一方で今回の講座から学びを得られなかった人がいるのも事実です。
「もう少しレベルが髙いと思った」
こんなご感想をお寄せになったお一人の方は、講座内容に満足されなかったのですね。
(アンケート上は「どちらとも言えない」でしたが)
なぜ、この方は他の方の様に気づきを得られず、「不満」だったのでしょうか?
これにははっきりとした理由があります。
ちょっと長くなってしまったので、これについては追って記事にしたいと思います。
ゲーム研修を無料でお試し頂けます
ゲーム品質向上のため、企業様向けにトライアル研修をご用意しています。
- 「管理職を育成したい」
「部門の業績を上げたい」
「職場の人間関係を良くしたい」
など、人材育成やチーム作りに課題をお持ちの企業様はご連絡ください。
(トライアル実施の企業様には「ゲームのご感想・ご意見」をお伺いさせて頂きます)
お問合せページより「トライアル研修希望」とご連絡ください。折り返しご連絡いたします。
(ある程度の社数が集まりましたら締め切らせていただきます。ご了承ください)
弊社研修導入企業様のご感想はこちら
徳島県主催イベントにてアンコンシャス・バイアスをテーマに基調講演を務めました
こんにちは
株式会社リソースフル 中田明子です。
先月、徳島県主催イベントにて基調講演を務めました。
「誰もが輝くフェスティバル」(徳島県 未来創生文化部 男女参画・人権課主催、関西女性活躍推進フォーラム共催)とは、男女共同参画社会、ダイバーシティ社会実現のための取り組みです。
「アンコンシャスバイアス」をテーマに、男女共同参画、ダイバーシティ推進のための講演ご依頼を頂き登壇いたしました。
ご参加されたのは会社員や自営業の方などの方々。
講演後はご質問やメッセージも頂くなど積極的で、皆様自分ごととして熱心に考えて頂けた様です。
「自分の働き方に悩んでいた」という女性からは、「自分のバイアスに気づき良いきっかけになった」とのこと。
私自身も、アンコンシャスバイアスによって働き方に大変悩んできましたので、こういったご感想はとても嬉しく思います。
「気づく」ことで世界の見え方は大きく変わります。
自分だけの世界の見え方だけでなく、人それぞれに様々な見え方があることを理解すると、「ただ一つの正解」があるわけではないこと、「こうすべき」「こうあるべき」というのはあくまで「自分ルール」であることに気づきます。
研修やコーチングセッションをしていて日々感じるのは、多くの方が「自分ルール」に縛られて相手を攻撃したり、自分で自分に「こうすべき」と強いて苦しんでいること、そしてそのことに気づいていないということです。
(私自身もですが!)
2021年の「世界幸福度ランキング」で日本は56位に止まっていますが、特に、調査項目の中の「寛容さ」が上位の国々と比べて低いそうです。
バイアス(思い込み、偏見)に気づいて「自分ルール」を緩め、人にも自分に寛容になること。
「幸せ」を感じるためにも、多様性を認め合う寛容な社会のためにも、アンコンシャスバイアスに気づくこと第一歩となるでしょう。
************
コーチング無料体験実施中
お話を伺い、今のあなたに必要だと感じる問いかけをいたします。
今月のみ通常40分を120分にて受付中(2/3(金)実施分まで)
この機会にぜひご体験ください。
お申し込み後、日程予約フォームをご案内します。
リソースフルコーチングご案内はこちら